寝ても取れない凝り…その原因と楽になるヒントを知りたい

40歳会社員 女性

肩こりや腰の痛みに悩んでおり、巻き肩も強く気づけば身体が固まっています。
本来なら寝ている間に回復しそうなのに、朝起きると身体がこわばっていたり痛みが残っていることが多いです。

このような状態を改善するには、どんな原因が考えられるのか知りたいです。
朝のこわばりや痛みが軽くなるケアや、負担を減らすストレッチがあれば教えてください。

回答

【朝の不調の理由と解決策】
​日中、パソコン作業などで巻き肩の姿勢が続くと、特定の筋肉が常に緊張し、その姿勢が「体のデフォルト(基本姿勢)」として記憶されてしまいます。

寝ている間もこの緊張が完全に解けず、血流の滞りが原因で、朝起きた時に痛みや固さを感じてしまうことが多いのです。

リラックスしているはずなのに体が固くなるのは、まさにこのためです。

​このお悩みは、専門的なアプローチで改善する可能性があります。

日中の姿勢で崩れてしまった体のバランスは、凝り固まった筋肉を深くほぐすマッサージで血行を改善し、痛みを緩和できます。

​さらに、巻き肩や体の固さの根本原因である骨盤の歪みを、ご自宅でも簡単にできる骨盤調整のストレッチや運動で整えることで、体の土台が安定し、寝ている間も適切な姿勢を保ちやすくなります。

​このように、マッサージで表面の緊張を取り除き、簡単な骨盤調整で根本から姿勢を整えることで、朝スッキリと目覚められる可能性が高まりますよ。

効果的なストレッチをご紹介します。

寝ている間に体が固くなるのは、日中の姿勢の癖(巻き肩など)により、特定の筋肉が過度に緊張した状態で眠りに入り、その姿勢で長時間固定されてしまうためです。

巻き肩・肩こり・腰痛の解消のためのセルフストレッチ

​ここでは、巻き肩で硬くなりやすい胸の前面(大胸筋)と、デスクワークで負担がかかりやすい股関節周辺を緩める、効果的で簡単なストレッチを3つご紹介します。

​1. 寝る前・起床時におすすめ:胸を開くストレッチ(巻き肩対策)

​巻き肩の原因となる、前側に縮んだ胸の筋肉(大胸筋)を伸ばします。

​壁を使った方法:
​壁の角に立ちます。
​右腕をL字(肘が90度)に曲げ、前腕と手のひらを壁に沿わせます。
​右足を一歩前に出し、体をゆっくりと前方へひねります。
​右胸と肩の付け根が伸びているのを感じながら、20~30秒キープします。
​反対側も同様に行います。

​ポイント: 痛みを感じない程度に、じんわりと伸ばしましょう。呼吸を止めないことが重要です。

​2. 寝ながらできる:胸椎(背中上部)の回旋ストレッチ

​寝ている間の背中の固まりを解消し、胸郭の柔軟性を取り戻します。
​横向きに寝る:
​床に横向きに寝ます。膝と股関節は90度に曲げ、両腕をまっすぐ前に伸ばして重ねます。
​胸を開く:
​上の腕(この例では右腕)を、体の上を滑らせるように、大きく円を描くように頭の後ろを通して、反対側(天井側)へ開きます。
​顔も開いた腕の方へ向け、胸と背骨をねじります。
​腕を床につけることを目標とせず、心地よい範囲で3~5秒キープし、元の位置に戻します。
​回数: 左右それぞれ5~8回繰り返します。 ​ポイント: 膝が床から離れないように固定することで、腰ではなく背中上部(胸椎)がねじれるのを感じられます。

​ポイント: 膝が床から離れないように固定することで、腰ではなく背中上部(胸椎)がねじれるのを感じられます。

​3. 腰の痛みに効く:股関節の付け根(腸腰筋)ストレッチ

​長時間座っていることで縮みやすい、腰の深層にある筋肉を伸ばします。この筋肉は腰痛と密接に関わっています。
​片膝立ちの姿勢:
​床に片膝立ちになります。(右膝が前、左膝が床)
​体重を移動:
​背筋をまっすぐに保ちながら、前側の膝(右膝)に体重をゆっくりとかけていきます。
​この時、**後ろ側の股関節の付け根(左足の太ももの前上部)**が伸びているのを感じます。
​左のお尻を少し締めるように意識すると、さらに伸びが深まります。
​キープ: 20~30秒キープします。
​反対側も同様に行います。

​ポイント: 腰が反らないように、腹筋に軽く力を入れて姿勢を安定させましょう。

​これらのストレッチは、特に寝る前にリラックスして行うことで、体が固まるのを予防する効果が期待できます。

ぜひ試してみてください。

たじま整体院
田嶋一雄

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